白痴
3時間近いモノトーンの映像。でも引き込まれて、ちっとも長くなかった。
原節子が出てるし、黒澤明観たことないし、ドストエフスキーだし、というミーハー心で借りてみたのだけれど、思っていたよりずっとすごい映画だった。
第一印象は「風と共に去りぬ」に「ドッグヴィル」を加えて混ぜたようなかんじ(微妙…)。
いやあ三船敏郎ってほんとにすごいんだな!演技も、ルックスも。「アドルフに告ぐ」*1とかに出て来そうなかんじ。
俳優の演技は本当に光ってた。原節子も怪演していたし(小津映画で常に上品な役しか観ていないだけにものすごく新鮮、迫力は「ガラスの仮面」*2の月影先生級)、他の俳優もみんなすごかった。
脚本も映像もストーリーにも力があって、なるほど、これが黒澤明なのか、と感服した次第です。
スッゲー!*3
評価:★★★★★
難点があるとすれば、白痴の亀田さんの手の動きがなぜかオカマっぽいのと、最後の科白の軽さはナンジャソリャと突っ込みたくなりました。