愛・地球博

我が家に辿り着いたキルギスタンの馬

愛知万博その1。
万博に行った、と言うとやたら意外、意外と言う周囲の反応に少々当惑しつつも、「どうだった?」と聞かれたら必ず「良かったよ」と返しています。
GW中だったのでとても混んではいたのですが、私の興味の中心は人気の企業パビリオンよりも世界各国のパビリオンのほうだったので、それほど混雑の影響を受けずに楽しめました。


◆各国パビリオン
イエメンの商人からトルコ石のブレスレットを買い、スリランカ料理に舌鼓を打ち、シンガポールでびしょ濡れになり、インド商人の巧みな話術に聞き惚れ、チェコのスウィーツで一休み。ルーマニアで生演奏を楽しみ、メキシコでは陽気な民族衣装を着て記念撮影。最後にやっぱりどうしても諦められなかったキルギスの馬を買いに中央アジア共同館まで戻ったら、無事持ち帰ることができてほっとした。
マスメディアには滅多に取り上げられることのないたくさんの知らない国が一同に並んで、数歩でお隣へ行ける気軽さが不思議かつ楽しかったです。実際に行ってみたい国がざくざく!各国の取り組み方がさまざまなのも興味深い(ある国では単なる物産展だったり…)。
一度では時間がなくてヨーロッパやアフリカ、並ばなくては入れない人気のパビリオンはほとんど行けなかったので、ぜひまた行きたいと思っています。


◆企業パビリオン
いくつか行った企業パビリオンでは、三井・東芝館で、フルCGの映画に自分たちがスキャンされて登場するというのが面白かった。最初に、スキャン装置の中に顔をぬっと突き出して撮影(スキャン)するのだけれど、髪が顔にかかっていたりしたら、手で上げたりして顔を全部露出させないといけないのです。これがなかなか、老若男女、可笑しいものがありました。映画の中で、私びゅんびゅん宇宙を飛んでたよ!スプラッシュ・マウンテンみたいに写真を撮ってくれるサービスがあったりするともっといいのになあ。


サツキとメイの家
念願のサツキとメイの家も見てきました。
家そのものも、「観覧ツアー」も、思ったよりずっと期待通りでとても嬉しかった。特に、こんな天気のいい日に、窓を大きく開け放したお父さんの書斎を庭から見たときは思わず少し興奮しました。私が理想として思い描いているサツキちゃんたちの家の象徴は、この書斎(と、近くを流れる水の冷たい川)なのです。
家の中は続きの間があったりして、私の記憶していたよりも広かった。箪笥を開けても、押し入れを開けてもちゃんと空き家じゃないところは凄かった。リアリティ追求していて、さすが万博?私たち観覧者は自由に寛げたのですが、まるで留守宅に入った空き巣のようでした。ちゃぶ台で座り込んでのんびり外を眺めたりして、いい時間だったなあ…*1





◆その他

モリゾーとキッコロが…なにかグッズ買って帰れば良かった、と思っている自分が恐ろしい。最初見た時はエエー?と思ったのだけれど、だんだん愛着が湧いて来てしまいました。まだモリゾーは許容できず、キッコロを愛らしく感じている段階ですが。
・ペットボトル持ち込み不可(でも会場内では絶賛販売中)、というのでカチンときてはいましたが、駐車券を持っていな人は駐車場と会場を結ぶ無料シャトルバスに乗れないというのにびっくり。なぜシャトルバスの乗車券を販売しないのか?こういったナンセンスな運営にはがっかりさせられました。
私たちは駐車場まで送ってきてもらったため駐車券がなかったのですが、車がない人は駐車券そのものも購入できないってどういうことだ。駐車場近くに住む人たちも、徒歩や自転車でシャトルバス乗り場まで来れるのに、わざわざ車に乗ってくるか、離れた駅まで遠回りしないと会場に行けなくて当惑しているんだ、と教えてくれました*2
そういえばNGOがまとまらなかったのも、万博協会側のこんな勝手な姿勢に起因してたのかな。お弁当に続き、これらもさっさと改善されることを望みます。

*1:でも、観覧チケットを持っていない人たちが入れる場所というのが家から随分離れていたのには“びびった”(まさに「遠目に見る」というかんじ…)。会場の中心から結構歩かせるのに、これじゃ辛いかも

*2:結局私たちは親切な周囲の人たちの協力で、なんとかシャトルバスに乗り込めました