まためぐりあってしまった。
まれに、スポットライトのように切り取った一瞬の出会いだけですうっと仲良くなれる人がいる。
何も知らないうちからすぐに、何かを知っていることを感じるふしぎ。
意外なデートは予感が正しかったことを教えてくれた。
傍からみたらずいぶん奇妙に映るかもしれないけれど、年齢やら性格やら社会的地位やらといった属性とこれとは、どうやらたいした関係はないらしい。
きらきらと光る街を眼下に冗談を飛ばしあいながら、もしかしたら、退化しきったはずの私の触覚はわりと捨てたものじゃないのかもとさえ思えてきた。


「喜びを他の誰かと分かち合う!それだけがこの世の中を熱くする!」
小沢も興奮して歌ってたな。
世の中を熱くするかどうかはわからないけど、それがいちばん強力な正のエネルギーになることは知ってる。っておんなじ意味なのかな。
そんな一瞬で私は少なくとも一週間は痛快にいられる気がするもの。


届いたキュートなメールには、早くも次のお誘いが。
楽しかったのは、もちろん私もです。
彼は私の友人になってくれるかなあ。