300

監督/脚本:ザック・スナイダー
原作:フランク・ミラー
出演:ジェラルド・バトラーレナ・ヘディー、ロドリゴ・サントロ
@バルト9
http://wwws.warnerbros.co.jp/300/


血しぶき多っ!!殺しまくり!!
と敬遠したくなる映画ではあるのだけれど、その世界観、映像たるや堂々の迫力で、基本的にはグロいより美しく、意外と良かった…。
スパルタ教育、スパルタンX、と日本でも名高いスパルタ民族の伝説をもとにしたストーリー。300人で100万人に立ち向かうスパルタ戦士たち。
ひとことで言うと、王かっこいい!
戦士たちは徹底した(スパルタ式の)教育を受けていて、ただ野蛮な殺人鬼というのとは違うのです。例えて言うなら、今の泥棒はシャベルカーなどで力任せだけれど、昔の泥棒には卓越した技があった…というようなかんじで、律せられたふるまいは、荒々しくもどこか美しいのだ。
「スパルタ戦士はけして服従しない、撤退しない、降伏しない」という単純明快なルールのもと、悲壮感なくひたすら前を見て進む戦士たちが気持ちよかった。
隆々の肉体にひらめく赤いマント(その下はほぼ裸)、というわけのわからない衣装に日本の武将のものよりシンプルで実用性の高そうな兜というスパルタ戦士のいでたちも格好良かった。
敵はあんまり人間ではなくて、ほぼファンタジーで笑えます。
生首とか、ちょっと私には耐えられない画像も2、3カ所あったけど、内容のわりに、なべて美しい画像だった。


評価:★★★☆☆(3.5)