ドッグヴィル*4

@シャンテ・シネ
監督:ラース・フォン・トリアー
主演:ニコール・キッドマン

最終日の一日前の最終回でもそんなに混んでいませんでした。
数少ない繰り返し観た映画が「ダンサー・イン・ザ・ダーク」なので、チケットを貰って、楽しみにして観てまいりました。

しかし177分もあるとはとはとは。映画としてあらゆる意味で重かった。
いやあ。すごかったよぅ。
たしかに真実を突き詰めたらその通りなのかもしれないけれど、そこまで追い求めなくてもいいのにという意味で人間のいやーな部分をつついてほじくり返してどうだ!と最高に効果的にみせてくれます。
この監督はあまりしあわせな性格ではないと思う…。
思い出すものとことば

そんなかんじですから、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」でひどいストーリーだと非難したくなった人にはお薦めできませんし、けして観終わった後の気持ちはすがすがしくはありませんが、ちょっと斜に構えてしまうあなたとか。偽善がどうのこうの言っているお坊っちゃんには良いのかもしれません。

基本的に陰惨だったり暴力的な話は好きじゃないのだけれど、これは映画としてすごいと思った。
趣味がいいとは思えないけれど、この監督のその強い眼差しは魅力的だし勇気を授かる。次回作が出たら、また観に行くと思います。
評価:★★★★☆