ミステリー・トレイン

監督：ジム・ジャームッシュ
出演：永瀬正敏、工藤夕貴

去年の年末に年上の人からいただいたDVDを、寒い土曜の午後に、布団を被ってようやく観た。
「ナイト・オン・ザ・プラネット」同様、共通点のある短編のオムニバス（共通点があるというつくりは、とてもおもしろいのだけれど、その小細工が気になって集中できなくなってしまって、私は苦手）。この監督の作品は、センス良いユーモアに彩られていて、やさしくて、あたたかいんだなあ。
少し気になったのが、永瀬正敏の演技。CM以外で初めて観たけれど、なんだかいまいちだった。
「ゴースト」編で、夜、メンフィスの街のあかりをバックに歩く映像がとっても良かった。いつかの空気を思い出すよう。もしかして、彼も私とおなじように町の光を見つめているのかな？
けれど、観終わったあとには散漫とした感情が残ってしまって、彼の詩情を理解するのには私はまだ未熟すぎるのかもしれないという気もする。
せっかく手許にあるのだし、もう少し落ち着いたら、また観てみたい。

評価：★★★☆☆