天国と地獄

監督： 黒澤明
出演： 三船敏郎、山崎努

とにかく警察の皆さんが生き生きとしているサスペンス映画。味のある登場人物、中身をぐりぐり描き出す黒澤っぷりが堪能できるとともに、目を離させない展開の良さで、２時間強もあっという間です。ストーリーも実に面白い。
けれど、私には犯人の心理描写がそれほどよく描かれているようには思えず、ラストシーン、
「これで終わりかよぅ」
と黒い画面に白字で太々と書かれた「終」の字に弱々しく呼びかけていました。
地位を失い、刑務所に現れた三船敏郎の立派すぎる姿に、丘の上の金持ちにはちゃんと大物たる素養があったわけだ、と心の中でため息をついた。私には素養がないからかな。
その他
・ドラッグ中毒者のたまり場、怖すぎ。
・黒いサングラスかけた山崎努、「内村プロデュース」のウッチャンかと思った（ちょっといいすぎ？）。

評価：★★★☆☆