みんな暑い暑いって言っているけど私はちっとも暑くない。
お昼休みに日傘をさして音楽を聴きながら近くのお弁当屋さんまで歩く。
きらきらとした日光はあまりにも穏やかな暖かさで、私のロマンチックな日常を疑いたくもなる。
誰もいない裏道でときどき日傘をくるくると回したりして緩やかに歩く。
親切な男の子に銀色の硬貨を渡してお弁当を手にしたら、そんなことは忘れてさっきの道をてててと戻る。