THE 有頂天ホテル

pir2006-01-22

@新宿グランドオデヲン座
監督/脚本:三谷幸喜
出演:役所広司戸田恵子篠原涼子佐藤浩市ほか
音楽:本間勇輔
http://www.uchoten.com/


「極上のノンストップエンターテイメントムービー」という謳い文句に偽りない映画。
映画館で、幕が降りた時に拍手したくなるなんて初めてかも。私は小心者なのでできなかったけど、斜め前の一人で来てたサラリーマンはこっそり小さく拍手していたよ。
ロバート・アルトマン監督の「ゴスフォード・パーク [DVD]」を彷彿とさせるような入り組んだ複数のストーリーと伏線と豪華キャストで、息をつかせぬ快速で終点まで運ばれ解放されました。群像劇ってそれぞれのストーリーはそれぞれに進んで行って、それがときどきクロスするだけで嬉しくなったりするのだけれど、この映画はそれが最後にみるみるまとまっていくことがなんといっても最高だった。しかも、私の大好きな「歌」というモチーフで*1。拍手したくなるのも無理はない。
邦画を観に行くなんて中学生以来で、三谷幸喜の映画を観るのも初めてだったけれど、テレビ・ドラマで感じる「三谷節」もまったく鼻につかないほど引き込まれて無抵抗に楽しい時間でした。
映画館に足を運ぶ価値のある「映画」だったなあ。


評価;★★★★★(感謝)


あ、映画館も十分な勾配と背もたれで快適に鑑賞できました。これでなくっちゃ。

*1:ショウほど素敵な商売はない [DVD]」とか「シカゴ」みたいに