天国はまだ遠く(瀬尾まいこ)

天国はまだ遠く

天国はまだ遠く

「新しい本も読まないと老けるよ」
と言われて読んだ本。ひとが図書館で借りて来た中からセレクトするって、怠け者感漂う行為。少しぬるめのお風呂的気持ちよさですわ。ちょっとした極楽。


ふむ、ふむ、なるほど、現代だあ。
主人公と一緒に私まで田舎にエスケープしたような気持ちよさを感じることができました。全体的に薄味で、のんびりしていて、ものすごくあっという間に読み終えてしまったのだけれど、一服の清涼感があって、読むのは心地よかったです。
けれど、ここで終わるなんてー!ここからなのにー!
と、(たぶん心地よくない)現実的な場面が描かれなかったところが残念でした。人畜無害。