おなじテーブルに着席できる人数は限られている

半年振りくらいに会う大学時代の友人たちがはるばる遊びにきて、終電までわいわいして帰って行った。
新居祝いに鉢物を届けてくれて、その鉢の質感もかたちも私の好みにぴったりで嬉しかった。


大学時代には放っておいたって毎日でも顔をあわせた友人たちだけど、もう今はお互いスケジュールをやりくりして会おうという意志をもって努力しないと会えない。
そして、だんだんつきあいの形は変わっていく。
皆それぞれの状況で頑張っていて、卒業後、それぞれが紆余曲折しながらもめいめい自分のカプセルをみつけたことを頼もしく感じた。だけど同時に、私たちがある時期に共有していたはずの親密さや気安さはたぶんもうあの場所から戻って来ないのだろうなと思えて、よくわからないけれど、なんとなく寂しい気もした。


私は臆病で、(残念ながら)誰とでも友人になれるタイプじゃないし、広く浅くつきあうことができる器用さも思慮深さも持ち合わせていないから、誰かとともだちになれるのも、そしてそのあと長くつきあい続けていけることも、とても貴重なことだなあとつくづく感嘆する。