FYI

期待で胸とかばんをいっぱいにして会いに行ったその店のひとと私はまったくかみ合わなくて、用意した私の参考資料はほとんどまったく出されることがなかった。
すっかり疲れ果てて重いかばんを持ち帰り、また自分はどこがいけなかったのだろう(そして彼女のなにがいけなかったんだろう)と落ち込む。
手応えのない感触に、こういうとき、私を落ち着かせてくれる、賢い大きな人がいたらなあと夢を見る。


モニタに向かって10年も20年も前の映像ばかり見てちゃだめだよなあと思う。
まぶたの裏に残るきらきらした残像。
だけどみんな今もちゃんと生きてるんだよね。
久しぶりにレター・セットを取り出してきておばあちゃんに手紙を書いた。
便箋を探している時に出てきた高校の時の通知票に笑った。
評定がよかったのが得意科目のはずだった英語や国語じゃなくて芸術と体育(!)という事実…。
3人の担任のコメントもそれぞれ可笑しかった。
そうだった、私は昔っから明るく楽天的で何事にも好奇心旺盛だったってことを思い出した。