お宅拝見
来週末選挙だから、というわけでは全然ないのだけれど、少子化対策が成功しているよその国に目を向けたらなにかヒントがある気がして。
本当は少子化自体はそんなに悪いこととは思っていないけど。
- 作者: 湯沢雍彦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
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平らな国デンマーク―「幸福度」世界一の社会から (生活人新書)
- 作者: 高田ケラー有子
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
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パリの女は産んでいる―“恋愛大国フランス”に子供が増えた理由
- 作者: 中島さおり
- 出版社/メーカー: ポプラ社
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- 下2冊は現地人と結婚した日本人女性による、自身の経験談を含む現地事情の考察。
- デンマークでは、幼稚園児にも自主性と協調性を養うために「なにして遊びたい?」と自ら相談させてその日のプログラムを決めさせる。点数をつけるテストも小6くらいまで実施しない。
- デンマークでは、ストレートで大学に行ったりしない。教師になるにも22、3歳では資格がなくて(まだ子どもだからということで)、いったん社会経験を積まないとなれない。これ、拍手したいね!*1
- デンマークでは、余暇サービスとして市民講座が充実。驚くほどたくさんのプログラムがあり、無料で受けられる。
- 変化を恐れずずんずん改革を進めていくデンマーク人、格好いいな。個を尊重し、核家庭が定着し、老人の独居率も高い*2。ただし老人の自殺率は顕著に高い。
- 自分の子どもにはデンマーク式の幼稚園に行かせたいなあ。森の幼稚園。自然の中で遊ぶって大切な経験だ。以前、なずなで楽器を作ることすら知らない夫に驚愕したことがあるのだけれど、彼は植物の名前も全然知らないし、カブトムシの成虫はスーパーで買ったらしい。別に3歳の子が算数や平仮名できなくたっていいから*3、外で遊ぶ方法を知り、生き物と触れ合って、周囲の人間とのつきあい方を学ぶことのほうがよっぽど重要な気がする。
- パリでは、アメリカ人は(祖国の公共サービスがしょぼくれてるから、ベビーシッターなど、個人で手配するサービスの対価を高く見積もる)金払いのいい人種と捉えられているらしい。
- フランス人の著者の夫は、子どもの着こなしを褒めるらしい。そうしてファッションセンスが磨かれていくのね、と実感する日本人の妻。なるほどー。そういえばそんな経験ないもんね。
- フランスでは、働きに出ていない女性は非難の目で見られるらしい。