バカンス

収集する貝殻入れとして持参

監督:イジー・ヴェイジェレク
脚本:ミハル・ヴィーヴェグ、イジー・ヴェイジェレク
出演:アナ・ポリーフコヴァー、エヴァ・ホルボヴァー、ボフミル・クレプル、オンドジェイ・コヴァル


地中海への団体旅行を題材にした群像劇。観客は登場人物の誰かには自分を投影できるんじゃないかなと思った。
周囲すべてをばかにしては読書体験をひけらかすばかりの文学部の女子学生。うわ見たことあるような。
「あんただって観察されてんのよ、知らなかった?」
娘がついに見つけた恋人を「妥協じゃないの?」という母に、娘の返事。
「私もお母さんも、もう選り好みできるような立場じゃないの。現実を受け入れなきゃ」
実際彼女は重い腰を上げ、2枚目の男の人にも果敢にアタックした。悩んであがいて試行錯誤して見つけた男の人と彼女は、すごく幸せそうだった。
それにしてもほんと性にオープンな国だなあ。人間ってそういうもんでしょ、ってあっけらかんと言われているみたい。
可笑しくて少しだけ胸がちくちくする、良い映画だった。
2006年の作品。


評価:★★★★☆(3.5)