失楽園(渡辺淳一)

失楽園(上)

失楽園(上)

失楽園(下)

失楽園(下)

ええ、お正月暇だったんです。「鈍感力」以来の淳一おじいちゃんとの再会。
隙あらば繰り返し出てくるおじいちゃんの主張が結構しつこくて、「どうどう(まあまあ)」と言いたくなる。
55歳と38歳(どちらも冷めた・崩壊中の家庭あり)の不倫の行く末は、さて如何に…という話ですが、結果、そりゃあそうなるわなーというかんじで、脱力でした。ずるずるはまってずるずる引きずられて、安易な終焉。
驚くくらい技巧描写が具体的なわりに比喩が巧みなのがひとえに売れる所以? にしてもこの本がこれほど売れ、愛蔵版や英語版が出るほどなんて、思ったよりみんな、疲れてるというかなんというか、我慢してるのねー。
機会があったらしのぶちゃんの「愛ルケ」観よっと。