チェンジリング

監督：クリント・イーストウッド
出演：アンジェリーナ・ジョリー、ジョン・マルコヴィッチ
製作：クリント・イーストウッド、ブライアン・グレイザー、ロン・ハワード、ロバート・ロレンツ
音楽：クリント・イーストウッド

バーンアフターリーディングを観るつもりが、実話かつ「これが映画だ！」というキャッチに惹かれこちらを借りてみたら…ああ。
恐ろしく、あまりに凄惨で、凝っている肩がさらに重くなった。
子どもを誘拐された母親が主人公。
警察という権力との戦い、精神異常者扱い、閉鎖病棟、死刑執行、そして陰惨な事件…入れ替わり立ち替わり幾種類もの恐ろしさに見舞われる。
自分の子どもが傷つけられることがどれだけたまらないことか。傍らに眠る息子を見遣って、思わず手を握りしめた。
３０年代のアメリカというと遠い話のようだけれど、すべて現在でも起こり得るし、実際似たような凄惨な事件をときどき目にするだけに迫る恐ろしさがあった。
希望…私には感じられなかったな。
ただし映画としてはたしかに面白かった。アンジーも良かった。選んだ私が悪かったんです。

評価：★★★☆☆（３．５）