ウェルカム・ドールハウス

監督:トッド・ソロンズ
主演:ヘザー・マタラーゾ
ウェルカム・ドールハウス [DVD]
ついに観ることができました。新宿のTSUTAYAはすばらしいなあ。


子どもってこうだよなあ。
ブスでいじめられっ子の11歳の少女ドーンのお話。
でも、ドーンが学校に着ていく洋服はみんなお洒落でかわいくて、ヤンキー(モテ)の男の子には告白されて(正確には言われてはないけど)キスもして、友だちもいるし、憧れのお兄さんとお喋りもできて、けして陰湿な話ではなく、むしろポップな映画。
ドーンはたしかに不細工気味ではあるけれど、幸せになると思う。
おん!なは!あいきょうーー♪*1


ドーン、ウィラブユー! と口々に微笑みかけられる夢の中のドーン。
でも実際にはブスブスといじめられてクラスメートも先生も兄弟も親でさえも守ってくれない。
助けてあげた男の子にまで「構うなブス!」と言われる始末。
それなのに俯かないで堂々と顔を上げてしっかり喋るし、憧れのお兄さんにも積極的にアプローチできるドーンの強さはあっぱれで見ていて元気が出るはず。
でも、そんなふうに健気かと思うと一方で妹の人形の首を切り落としたり、不条理に通りがかりの小さい子をいじめたり、自分がされてるような意地悪をして鬱憤をはらす。
だからこの監督好きなんだ。


でも過去のリアル11-years girlだった私に言わせればまだ甘いです(オッ)!
どんなひどいことできたって、枕を涙で濡らしながら眠りに落ちる夜が必ずあるもの。
さすがのトッド・ソロンズ節も、女の子の秘密の花園の奥の奥までは到達できなかったか、ふふふとほくそ笑みたいね。


ところでこの映画、実際にこんなふうにいじめられたことのある人が観たら、一体どんな感想持つんだろう?
ということが気になる。

評価:★★★☆☆(3.5)

*1:服部(ユニコーン)より