金曜日の最終列車は、なんだかだらしない。
折れたヒールを捨てる女の人がいたり、いろんな人がゆうらゆうら揺れてたり、誰かが嘔吐した跡があったり、昼間は隠していたはずの肩や腰もあらわにして、みんな12時で一日が終わることなど忘れて気ままに動物的になっている。
私はつり革に手をかけて、iPod岡村靖幸を聴きながら、相変わらず夏目漱石の文庫などを読んでいる。
途中の停車駅のホームで、外国人どうし(最近言うところの、コーカジアンvsアフリカン)が喧嘩を始めようとしていた。間に入ってなんとか喧嘩を回避させようとしている(コーカジアンの恋人らしき)日本人女性の必死さの甲斐合って、どうやら喧嘩が収まろうとした、かと思ったら、アフリカンが何かを言った次の瞬間に彼女はうってかわったように猛烈に彼に飛びついていった。そこで電車はホームを離れてしまったのだけれど、あの後どうなったんだろう。
その後私は、友人が珍しくわらわらと集まってお喋りしたテンションで深夜に帰宅して、眠っている同居人にあれこれと話しかけて迷惑がられた。
wouldn't it be nice.