CHANEL Mobile Art 2008

By Zaha Hadid

06/07/2008
@国立代々木競技場


入り口でMP3&ヘッドフォンを装着し、指示やおしゃべり、音楽を聴きながらそのペースでまわって、このアンモナイトのような奇妙な建物の中を歩く移動美術館。
帰りに偶然スタッフが出入りしているところを見たのだけれど、鱗?こうら?の一枚がガチャッと跳ね上がり、閉まる時はゆっくりウィーンと元の位置に戻って、カチャ、と何事もなかったかのように元の壁の一部となるのは格好良かった!
ジャンヌ・モローの日本語が聴ける!なんてびっくり。しかも、私はこれがまさか外国人のナレーションとは思いませんでした。
おばあちゃんの声に従って動く快感。
私が気に入ったのはLeandro Erlichというアルゼンチンの人の「Le Trotoir」(歩道)という、水面にビデオ映像が映るもの。ずっと見ていたかった。
それからロシアのBlue Nosesの「Fifty Years After Our Common Era, or Handbags' Revolt」。段ボール箱を覗くと裸の女性たちが、シャネルのキルティングバッグと…。という愉快なもの。ほかにも束芋の「At the Bottom」など、次から次へと力作が目の前に展開。
ジャンヌ・モローのナレーションも過激で楽しかったです*1
帰りには分厚いパンフもくれた。
このイベントのすごいところは、無料というところ(要予約)。この代金を、何十万もする鞄や洋服を買っている人が払ってくれているのね*2。一種の富の再分配的な…ありがたや。

*1:例:上記タイトル

*2:私は免税店で買ったネイルしか持ってません