赤んぼ大将(佐藤さとる)

回転椅子や同居のうま*1のしっぽあたりになにやらウムウムと話しかけては楽しそうに笑っている息子を見ていて、「赤ちゃんは赤ちゃん語で動物や機械と自由に話している」という物語を小学生のときに好きだったことを思い出した。

検索して、あーこれこれ、と思ったらこの「赤んぼ大将」シリーズ、その後最終章が出ていた!絵本を読む頃になったら読もー。
赤んぼ大将さようなら (ジョイ・ストリート)

赤んぼ大将さようなら (ジョイ・ストリート)

この本の最初には、赤ちゃんの頃は誰でも動物なんかと喋ることができた、言葉を覚えるにつれ私たちはその能力を失ってしまう--というようなことが書いてあったのだけど、私たちにはわからないふしぎな言葉で話し、私たちには見えないなにかをじっと見ている赤ちゃんは、たしかに私たちとは違う独自の世界を持っているみたいに思える。
息子を見ていると、この本みたいにすっかり忘れていた子どもの頃の記憶をふいに思い出すことがある。これからもきっと、ときどき自分の懐かしい記憶がよみがえってはやわらかな気持ちになったりするんだろうな。

*1:id:pir:20040101