おなかにいた頃

土曜日のベッドタイム。
電気を消して、息子とお話ししていたら
「ちいちゃいとき、おなかのなかにいたとき、なにしてた?」
と突然の質問。
「なにしてたの?」と訊きかえすと、「ミクルス(?)のんでた」と(おいしかったらしい)。
ウーム(womb:子宮)チェアなんてのがあるくらいだから、心地いいところなんだろうと思って「またおなかの中に戻りたい?」と訊いたら思いがけず「やだ」と即答。
「おにいちゃんになりたい。バイクのりたい」
そうか、この子はちゃんと未来に向かってるんだなあと、逞しく感じた。
この先の未来にたくさんある、辛いことや悲しいことが起きたとき、この子が駆け込める人がいなかったらと想像すると、前みたいにいつ死んでも構わないとは思わない。たぶん、いま突然死んだら、私は成仏できずに部屋の隅から見てると思う。
当分は、ウームな存在として、そばにいてあげたい。