話しはじめの暗号チャット

2歳をすぎて、息子(弟)は少しずつおしゃべりができるようになってきた。独特な抑揚の「ハイ」はとてもかわいい。
おしゃべりといってもまるで暗号のような言葉なので、
「(それは)”ジュースのみたい”(ってこと)?」
と確認すると、合っていればうんうん、とうなずくし、違っているとまた言い直したり、手を引いて目的のものまで連れて行ったりする。
うさぎを表現したくて、横になっていてもわざわざ立ち上がってピョン、と跳ねてみたりする。
2歳児なりに、あの手この手でなんとか伝えようと懸命な姿はたのもしい。

◆単語は50語は超えてそう。
せんせい、まま、ぱぱ、にぃにぃ、ばーばー、じーじー、ぎゅうにゅう、ちゃちゃ、みかん、わんわん、にゃーにゃ、ぞうさん、ぶーぶ、ちりんちりん(自転車)、くっく、ちっち、だっこ、などなど。
見たいテレビもすべて一文字で指示する(く:もぐらくん、チャ:チャギントン、ぱ:アンパンマンなど)。
◆二語文がほとんどだけど、たまに三語文が出ることもある(でも、聞き取れないことがほとんど)。

  • だめ→だめよ(めーよ)
  • 自分も一緒に行きたい→○○ちゃんも一緒に行く(ちゃん、くー)
  • これは自分のもの!→○○ちゃんの(ちゃんの!)
  • お兄ちゃん、ここにいた(にぃにぃ、た)
  • ママ好き(まま、きー)
  • この絵本読んで→読んで、いいよ(よーえよーよ)
  • ふくろうを見た→ほーほー、みた(ほーほー、み)
  • ぶつけた、転んだ→”いたいいたい”した(たいたい、た)
  • ○○はだめ、ちがう(○○、ブー!)

などなど。
お店で買って欲しいおもちゃをみつけて「これほしい(これ、しー)」と言われた時には赤ちゃん時代の卒業を感じた。
名前を尋ねるとちゃんと答えられる。ただし、年齢を聞いても名前を答える。
絵本を読んで欲しいとき、「読んで」に対する望ましい返事「いいよ」までがあらかじめセットになった状態で自分で言っちゃうのはなぜなんだろう。


息子(兄)のときは思い当たらなかったけれど、イヤイヤ期の癇癪は、単に自分の意志が伝えられないもどかしさによるものが多い気がする。どうやってもわからないことや、それはムリということもあるけれど、辛抱強く2歳児の意図を汲み取ろうと努力して、正解にたどり着くと、意外とあっさり泣き止んで、「うん」と頷ずき「○○ちゃん、泣いた(ちゃん、えんえん、た)」と言ったりする。
こんなふうでも結構会話のキャッチボールがされるので、端からはこの時期の母と息子のやりとりはとてもふしぎな会話に映ることだろう。
あと半年もすれば失われてしまうこのコミュニケーション。夫、動画に撮っておいてくれないかな(母と子のやりとりは父が撮らないと全然残らない)。